からころも ~ ことばの道しるべ

からころも着つつなれにしつましあれば
  はるばる来ぬる旅をしぞ思う


慣れ親しんだ妻は、
着慣れた唐衣のように身に添うもの、
そのような妻のあることを思い出せば、
はるばるやって来た旅が、
いっそうしみじみと感じられて参ります。
 
– 『小説伊勢物語 業平』より
 
「か・き・つ・ば・た」が現れる 超絶技巧
 
花一房を
 か細い茎が支える その風情から
 
江戸時代には
 美しい人に見立てられたという 杜若(かきつばた)


<<100分de名著 – NHK>>